突然ですが、問題です
日本の山にたくさんの杉の木が生えていますが、その木はどうしていくのが良いでしょうか?
1・自然の状態を保つために、出来るだけ伐採などは行わず現在の状態を維持していく
2・たくさんあるので、伐採を行って、どんどん利用していく
さて、1、2 どちらでしょうか。
こちらのブログで書いているので、何となく予測がつくかもしれませんが
正解は2番です
なぜ、はっきりと2番と言えるのか。ここからがとても重要なポイントです。
① 日本の森の4割は人工林
下の図は、林野庁のウェブサイトに掲載されているものです。
自然に手を加えるのは人間のエゴだ、と思われる方もいらっしゃいますが
現在の日本の山は4割が人工林なのです
つまり、人間が植林を行った杉、ヒノキがたくさん生えている訳です。
全体では4割ですが、普段目にする近場の山々の木々は、ほとんどが植林によって
造成された人工林という事になります。
② しかも、どんどん増えている!
その人工林にある、杉やヒノキがどうなっているかというと
どんどん増えているんです!
*下のグラフ参照 参照 森林・林業学習館
考えてみれば、当たり前なのですが
利用が進まない事に加えて、樹木はどんどん成長を続けているのですから
増えて当然です
③ 国産材の利用料が少なすぎる!
どんどん国産の杉、ヒノキは山に増えていっている状況に反して
日本の伐採量は驚くほど少なく、国産材の利用は進んでいません。
④ 山が荒れると様々な問題が
杉、ヒノキの間伐が進まず、森が荒れてることで
様々な問題が発生しています。
例えば
・木々が細くなり、もやし状になる事で補水能力が低下し
土砂崩れなどの原因となる
・森に日が射し込まず、下草が生えなくなり植生が失われる
その事で、シカなどが人里に出てきて獣害を引き起こす
・杉花粉の大量発生
参照 林野庁HP
⑤ もっと国産材を使いましょう!
①〜④の事から、もっと国産材を利用しなければ!という思いから
始めたのが「日記家具」です。
日記家具は福井県産の杉材をメインに、国産の木材のみを使用して製作をしています。
日本の山にはたくさんの木があります。
しかも、もっと使わないと様々な問題を引き起こす要因となるほどに
たくさんあります。
そのような状況で、パイン材やアルダー材といった外材を使用した家具を
製作する事には、違和感を感じずにはいれません。
身近な国産の木材で製作された家具の魅力を今後もどんどん発信していきたいと思います。
少しずつ、共感していただける方が増えると信じて